B-6.土留壁の最小値入長さの基準は?

土留め壁の最小値入長さには基本的な長さが決められてます。

(1)自立式山留め壁の場合

  1)掘削深さが3m以上の 親杭横矢板壁の場合 ・・・ 最小値入=3.0m
  2)掘削深さが3m以上の 鋼矢板壁の場合 ・・・・・ 最小値入=3.0m
  3)掘削深さが3m以上の SMW壁の場合 ・・・・・ 最小値入=3.0m

  ※ 3m以上の自立式の山留め壁は種類に関係なく、最小値入は3.0m以上となります。

  4)掘削深さが3m未満の 親杭横矢板壁の場合 ・・・ 最小値入=掘削深さと同等
  5)掘削深さが3m未満の 鋼矢板壁の場合 ・・・・・ 最小値入=掘削深さと同等
  6)掘削深さが3m未満の 鋼矢板壁の場合 ・・・・・ 最小値入=掘削深さと同等

  ※ 3m未満の自立式の山留め壁は種類に関係なく、最小値入は掘削深さと同等になる。

(2)支保工のある山留め壁の場合

  1)掘削深さが3m以上の 親杭横矢板壁の場合 ・・・・ 最小値入=1.5m
  2)掘削深さが3m以上の 鋼矢板壁の場合 ・・・・・・ 最小値入=3.0m
  3)掘削深さが3m以上の SMW壁の場合 ・・・・・・ 最小値入=3.0m

  4)掘削深さが3m未満の 親杭横矢板壁の場合 ・・・・ 最小値入=掘削深さの1/2
  5)掘削深さが3m未満の 鋼矢板壁の場合 ・・・・・・ 最小値入=掘削深さの1/2
  6)掘削深さが3m未満の SMW壁の場合 ・・・・・・ 最小値入=掘削深さの1/2

  ※3m未満の支保工のある山留め壁は種類に関係なく、最小値入は掘削深さの1/2になる。

  《参考》
   参考ですが
   土木基準における自立式土留壁の適用範囲は、
     ・軟弱地盤の場合 ⇒ 掘削深さが3.0mまで
     ・良質地盤の場合 ⇒ 掘削深さが4.0mまで、としています。
   建築基準の場合は土留壁の種類・掘削深さに関わらず最小値入の規定はありません。
   しかし、考え方は一緒ととらえた方が良いと思います。

※参考文献などを基に当社なりにまとめて記載しております。引用のさいは責任を持てませんのでご理解願います。